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7月, 2020の投稿を表示しています

the world's most appealing.

魅力的に見える人には、科学的根拠がある。笑い、率直、オープンマインド、パワーなどである。 最近、魅力を感じる若い人に会った。interestで、intrigueである。その日感じたことを文章にして届ける。それが彼女の宿題だ。大変な作業なのに、彼女は誠実に完全に継続する。ささやかなことでも疎かにしない誠実さを、心から称賛する。 彼女の文章は魅力的だ。テクニックではなく、感受性で魅了する。彼女の感性を通すと、世界の色はトーンと彩度が増していく。若いってこういうことかー。ゴムボールみたいに、縦横無尽にあちこちぶつかって、所狭しと弾んでまわる。じっとなんてしていられない。ぴちぴちちゃぷちゃぷ、若鮎のようである。やだな。若鮎って言い方、自分の年を感じちゃうじゃないか。 彼女の目を通過すると、登場人物はとたんに親密になる。会ったことのない人物も、「こんにちは」と声をかけてみたら、みんなにっこりととびっきりの笑顔を返してくれそうだ。会ってみたくなるのだ。 正直で、生きる喜びにあふれている。時に、ナイショ話の告白にドキッとするものの、そこにはひっそりとしつつも温かな彼女の息遣いを感じる。あたたかみがある。 きっと毎日が楽しいのだろう。彼女の未来に関わる人々がうらやましい。気分が沈む日があっても、明るさが差し込んで、やがて無彩色の現実を明るい色に変えてしまえる気がする。なのに自分の持っている宝物を、きっと彼女は知らない。もったいない。手放しで称賛したいのに、私は伝えられる術を持っていない。顔を合わせるたび、満面の笑顔で「おはよう」と伝えるだけだ。 たくさんの人がいて、その分だけ魅力と価値観がある。それに気づかないなんて残念だ。自分の宝物を自覚することは困難みたいだ。時代のせいなのか、その特性をどう使っていいかわからないからなのか、自分のキャリアと特性を結び付けていく作業が困難だからなのか。 誰だってたくさんの人の一部でしかない。迷いや不安を持たない人だって存在しない。うまくいきそうな日があっても飛べない日もある。田んぼのなかに水紋を作って動き回るカルガモみたいに、昨日の続きのぐるぐるから抜け出せない毎日に、力を奪われてしまいそうになる。毎日毎日がすべての人の分岐点だ。 雨の日が続く。しとしとと土に吸い込まれる雨が慈雨になればいい。明日は晴れるだろうか、何かを