スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

12月, 2023の投稿を表示しています

CRONUS

女子会である。丸の内でお茶なのである。 メンバーは3人。同い年の昭和女子。中学校で同じ部活、12歳から15歳をともに過ごしてきた。 ずっとアパレルで働いてきたKちゃんが、企画しているライフスタイルブランドがスタートする。渋谷と仲通、関西にも2店舗オープンとのこと。なんだかすごいね、そうなの来て来て、のお茶なのである。 ついでに、Fちゃんが好きな横尾忠則展にも足を延ばしちゃおうぜとなって、空も綺麗な良い日和を満喫なのである。ソーダ色の空に刷毛ではいたような雲が美しい。そんなことを言うと、「雲が龍に見える派なの?」と、トワイライト・ゾーン(昔々のアメリカのちょっと怖いテレビドラマ)的な質問を受ける。いやいや、あれは龍ではなくエノキダケっぽい。そうするとこっちはシイタケか。お鍋にいい季節だよねと、無責任な会話が平気でできるのが、長く親しい友人の気安さである。 Kちゃんは、昨日一日パンプスで現場立ち仕事だったという。えー、私らの年でそれは辛くない? きついよね、帰ってもすぐ寝られるわけじゃないしさ。その後メールチェックしてお風呂でふくらはぎを温めながら、ローラーを当てていたら、かゆくなっちゃってさ、軟膏刷り込んで寝たのよ。そうなると50後半お年頃の定番コースの話題が乱れ咲く。 すぐに息が切れてしまう昨今のカラダ事情の話、55歳を過ぎて定年前に給与が下がった話、一体何歳まで働けるのかしらね、そうなるとさ年金受給開始時期をどうするのさ的な話、私たちそういうオトシゴロなのよねと、ますます会話は弾んでくる。 ひと段落すると、「最近のワカイモノは…」的要素の話題となり、いやいや若くてもしっかりしているのもたくさんいる。いやいや、最近同年代でも価値観が合致しない人増えてるよねのグチ合戦。 なかでも関心を引いたのは、Fちゃんの部下の話。理由を明確にせず「休みます・・・」で休んでいた子から連絡が入り、「合わせる顔がないので今日も休みます」と言うのだそう。「とりあえず出てきなさい!」と言い、電話を切ったというエピソードに、「苦労しているねー」と同情が集まる。積極性がない、主体性がない。なんでしょう、イマドキノヒトタチは。若い、若くないに関係なく、そんな話を耳にすることが多くなった。 私たちの頃はねー、そんなの許されなかったよね。ハラスメントに気をつけましょうなんて