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new year

新年である。
オリンピックイヤーである。経済効果も見込める。ほぼたくさんの日本人が期待する年なんである。
社員みんなで初詣に行く。お宮は改装工事中で天井がない。宮司に促され見上げれば、立派な梁である。江戸時代の松の大木だそうである。壁のすきまからは、外の陽が透けて眩しい限りである。かしこまって、奉上される祝詞に新年の願いを込める。良い年になりますように。

境内を散策する。さっぱりと葉を落とした木々の凛々しさ。陽に映える噴水の飛沫が美しい。仲良しになったオウムから挨拶を受ける。“おはよう”、“またね”。このオウム氏は、3つの言葉を話すのである。先の2つの言葉の他に、“ばいばい”、時折“あん?”などと不機嫌な感情をぶつけられることもある。オウム氏に新しい言葉を覚えてもらおうと頑張っているのだが、なかなか成果は出ない。“おはよう”をオウム氏に習得させた見えない誰かに尊敬の念を禁じ得ない。


“子”は、種子の中に新しい生命がきざし始める状態。亥の「植物の生命力がその内に閉じ込められている状態」と、丑の「芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態」の間である。
十干は庚、庚子の関係でいうと、相手を強める影響をもたらす相生、それぞれが相互に影響をもたらし合う年のようである。「変化が生まれる状態、新たな生命がきざし始める状態。全く新しいことにチャレンジするのに適した年と言える」ようである。

明るい年になると良いなあ。ひまわりのように、いつでも明るい方向を見上げられるような。手に持った努力のボールを最後まで手放さす、形にできるような。辛いときには、そのボールで自分を温めることができるような。
神主さんから、きらびやかな熊手をいただいた。少し小さめだ。空気は冷たいが、陽射しが暖かい。良い1年にできますように。